関節リウマチの検査項目について。尿検査や血液検査値の見方。

関節リウマチの検査項目
  1. 血液検査

  2. X線検査(レントゲン検査)

  3. 関節エコー検査

  4. 尿検査

  5. 合併症の確認検査


関節リウマチ 血液検査


CRP

CRP検査の内容
体内に炎症や組織の破壊があると、肝臓でタンパク質が作られます。

このタンパク質の量で、関節リウマチにどれだけの炎症が起きているかを測定する検査です。


CRP検査で見るポイント
0.30mg/dl以下が基準値になります。

関節リウマチの炎症が強いと、基準値を超え10mg/dlを超えます。

高い炎症が続くと関節の破壊も強いことになりますので、骨の変形にも関わってきます。


CRP検査の注意点
風邪を引くとCRP数値が上がります。

40℃の熱を出すとCRP数値が10mg/dl前後まで高くなります。

病院や先生によって判断基準が変わります。


CRP数値の炎症反応を見て、薬の効果を確認しますので、定期的な検査になります。


赤沈(せきちん)

赤沈(せきちん)検査の内容
赤沈とは赤血球沈降速度と言い、赤血球が沈む速さを測定する検査です。


赤沈(せきちん)検査で見るポイント
1時間以内で男性10mm・女性15mm以内が基準値です。

体に異常がある場合、赤沈の速度が早くなりますので、基準値を超えた数値が出ます。

個人差もありますが、男女共に20mmを超えた場合、異常と判断されます。


炎症の強さ
20〜50mmであれば軽度。
50〜100mmであれば中度。
100mm異常だと高度。


赤沈(せきちん)検査の注意点
赤沈(せきちん)検査のみで関節リウマチだと診断を下すことはしません。
特定の病気を診断する検査ではなく、体に何かしらの異常がないかを測定する検査になります。


リウマチトイド因子

関節リウマチと深い関係があり、数値が高いと進行が強く、重症になりやすい傾向があります。

関節リウマチの約80%の方がリウマチトイド因子陽性となります。

健康な方でも陽性と判断されることがあります。


抗CCP抗体

関節リウマチだと診断できる制度の高い検査です。

陽性だと関節リウマチの確率が高いです。


免疫グロブリン値

炎症が続くと免疫に関係する蛋白(たんぱく)の数値が高くなります。


MMP-3

軟骨を作る成分を壊してしまうタンパク質です。

軟骨が破壊され炎症が強いと、数値が高くなります。


X線検査(レントゲン検査)


骨の変形

初期段階で骨の変形を確認することはできませんが、関節破壊の進行確認を確認するため定期的な検査が必要になります。


間質性肺炎の合併症

関節リウマチは間質性肺炎を合併することがありますので、胸部レントゲンも定期的な検査が必要になります。


関節エコー検査


血液検査やレントゲン検査で、陰性(異常がない)と診察されても、関節リウマチである可能性はあります。

初期段階だと関節リウマチを見つけることが難しいのですが、エコー検査であれば初期段階でも、関節リウマチの炎症を眼で見て確認することができます。

関節リウマチは早期発見・早期治療がとても大切です。

血液検査やレントゲン検査で、陰性(異常がない)と診察された

家族や親族に関節リウマチの方がいる

体に異常がある

このような場合は関節リウマチの可能性がありますので、エコー検査をしている専門の病院へ行かれることをお勧めします。

関節エコー検査によるメリット


関節リウマチ 尿検査


関節リウマチの治療を続けていくと、どうしても薬の副作用で、合併症を併発しやすくなります。

特に腎機能・糖尿病・痛風などが発症する可能性がありますので、定期的な検査が必要になります。


関節リウマチ 合併症の確認検査


腎臓

関節リウマチの内服薬(飲み薬)や生物学的製剤の副作用で、どうしても腎臓を痛めてしまいます。

長年の服用が続くと腎アミロイドーシス(腎臓障害)が引き起こされてしまいます。

4段階のレベルがあるのですが、レベル1が初期でレベル4が透析にあたります。

レベル2までに気付ければ回復の余地はあるのですが、レベル3を超えてしまうと回復ではなく、透析発症を遅らせる治療へと移行されます。

レベル1の初期段階で治療するためにも、定期的な尿検査は必要になります。


尿検査で腎機能を見るポイント
正常に機能している腎臓であれば、タンパク質を通さないのですが、腎臓に障害が起きると処理しきれず、尿からタンパク質を出すようになります。